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魚谷先生 和歌山県でも、第1回大会のハンドホールで、その地方に専門部がないということで、今言われたようなことが起こりました。しかし、本年度は持ち回り開催をすることによって、他の種目では、いままでは地方の大会でしか審判をしなかった先生が、県大会でも1つぐらいは審判をしようというようになり、審判員の拡大になるというメリットがあったと思います。

 

三重県 大会役員で派遣依頼を出した場合、非常に困っているのは、冬の大会例えばスキーの大会の頃になると、学校では出張旅費がなくなってきて、なかなか役員を出してもらえなくて、人数が不足して困っています。ある中学校の校長先生から中体連で旅費を支給しないのかとお叱りを受けたりするのですが、中体連主催の大会では、基本的には旅費は支給しませんとお願いをしているが、他の都道府県で、中体連主催の大会での役員派遣に交通費を支給しているところがあるのかどうか聞いていただきたい。

 

東京都 東京都の場合は、基本的に考え方が違うのかもしれませんが、中体連の大会においては職免であるべきだ、したがって当然、中体連が旅費をもつべきだというのが基本的な考え方で、都教委等いわゆる公的機関が主催の場合も、当然同じだと思います。中体連は任意団体ですが、職免は旅費をもつのが当然であろうと思います。

 

岐阜県 岐阜県では、大会の旅費その他については、中体連側の負担ということで現状はきています。私も校長会のなかでの部活動のこれからの方向を考えてきましたが、学校のスリム化とかゆとりとかという中教審の答申が出されていますが、今後、部活動のよさを認めつつも、中体連が学校体制で進んでいく場合、学校によっては、部活動は時間を設定して希望者の自由参加という立場をとったときに、中体連の存続も危ぶまれるのではないだろうか。
というのは、経費が、今は全員参加だから加入金その他も全員から徴収して、運営をしているが、今後そういう形になると、行政側の補助金もいただけなくなるだろう。そう考えていくと、中体連の少子化も含めながら、経費はだんだん少なくなるだろうし、運営ができなくなるだろうと考えられるので、今後の部活動の方向が見えてこない中教審の答申のなかで、中体連と合わせて全国の校長会等も、どうあるべきかを研究をしながら、答申のなかへ盛り込んでもらえるような連携や促進をあわせてお願いをしていかなければならないと思います。大規模校から小規模の山間部の学校までありますので、学校の中で、個人スポーツであればある程度は商業スポーツに依存するような部分があってもいいだろうし、あるいは昭和47年に学社連携の指導体制をとった記憶がありますが、学社連携のような部分から、部活動のよさを認めながらも、これからの教育のなかでどう位置づけていくかということを、中体連も中心にならなければならないし、校長会等も連携を取りながら一層の働きかけをしていただくことが、各県の活動の活性化につながるのではないかと感じています。

 

静岡県 静岡県ですが、中体連の大会はすべて土日でやりますから、学校の公費を使うということはありません。夏の大会についてはウィークデーになるので審判、役員については出張にならないだろうが、チームを連れていくには付添を必ずつけるので、この付添については公費の旅費を使うことになる。しかし土日は、中体連の方で年間の予算を組んであるので、それをあてる。地域によっては、全部公費でまかなうとか、町で負担するとか、一部は市で残りを年間予算の中で負担する、もちろん受益者負担ということも必要ではないかと思います。基本的には東京都の先生が言われたのとほぼ同じです。

 

 

 

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